古渡更紗 扇手更紗 革名刺入れ
古渡更紗 扇手更紗 革名刺入れ
(KME-5)
高さ11.4cm ヨコ7.3cm マチ1.3cm 重さ30g
素材 :綿100%、牛革
オープンポケット3、カードポケット2
生地・染め・仕立て:日本
柄の位置が写真と少し異なる場合もございます
16世紀後半から17~18世紀にかけて、インドに於ける木綿布への染色技術は、優れたものであり、最初にこの更紗類のエキゾチックな文様や色彩(鮮やかな赤と藍)に魅力を感じ、優品を持ち帰ったのは、イギリス・ポルトガル・スペイン・オランダ・フランスなど西欧諸国の商船であった。(イギリスの東インド会社・オランダの東インド会社が有名。)その後 好みに応じた構図のものを発注制作さすようになり、中国、日本もそれにならい、特徴のある構図のものも依頼し、制作されたものと考えられている。このころ渡来した更紗を古渡更紗と言います。この古渡更紗模様で作られた名刺入れです。ポケット3つカードポケット2つ付いており大変美しく重宝します
扇手更紗とは
この更紗は彦根更紗(旧彦根藩井伊家伝来の更紗,現・東京国立博物館所蔵)の中に同模様のものが4点あります。その中の2点が黒地色です。当研究所のコレクションの更紗は黒地ですが、ボーダーの部分が含まれていることでインド製を物語っています。扇面の竹骨の部分を日本人が描いたなら要(かなめ)の部分に集まる筈の線が平行線で描かれていて貴重な資料です。この更紗は扇面を3枚組み合わせて丸紋にしています。インドでは扇面としてよりも一つの柄として制作されたことが微笑ましく感じられます。少し縮小して制作しました。