3代に亘り、
今から400年ほどまえの茶の湯が盛んな時代に
大名や富豪たちがこぞって求めた染織品を蒐集し研究、復原、再現そして創作しています。
復元
蒐集した名物裂などの中から選んだ裂の糸や組成、染料などを研究し、出来るだけ本歌と同じものとなるように復元します
再現
蒐集した古渡更紗などの紋様などを研究し、本歌そのもののもつ美しさを引き出し再現します
鈴木繁太郎(1900~)は東京美術学校在学中に染織のコレクションを始めだした。卒業後に、東京帝室博物館と繁太郎の所有する更紗だけで構成する本『印度更紗模様』に全面協力し、大正11年にカラー印刷で出版された。序文は館長の森 林太郎(鴎外)であり、初期のカラー印刷本である。
鈴木一(1925~2009)は20歳頃から繁太郎の染織コレクションを基盤にして研究をするにあたり古文書を漁りだした。50歳のとき『名物更紗類聚』を出版。60才の時、鈴木時代裂研究所設立。80歳のとき50年の歳月を費やし「名物裂事典」を出版した。
→ 鈴木 一 経歴
鈴木一弘(1950~ )は生まれたときから、美しい染織に囲まれて育ち、刷り込みの教育を受けた。竹屋町の制作を得意として、近年、シルク博物館で博物館賞を受賞。隔年ごとに個展を開き作品を出品。日本では鈴木一弘しか制作していないもので、一つは竹屋町縫いで制作した額装品。もう一つは「青磁裂象嵌花瓶」で上海禮品博物館、台湾国立故宮博物院、藤田美術館に納入。
→ 鈴木 一弘 経歴