名物裂 葛城裂 小帛紗

名物裂 葛城裂 小帛紗

(K-23)

縦15.1cm 横15.4cm

素材 絹100%

生地・手織り・仕立て:日本

桐箱入り

柄の位置が写真と少し異なる場合もございます

葛城裂とは

明時代(1368~1661)に織成され、舶載された裂と思いますが、日本人好みであったと考えます。日本人は小柄を好んだようです。中国から舶載された染織品は茶の湯で大切に遺されて、数点ですが茶入れの袋に使用されています。裂帳にも貼付されています。柄は金箔紙で前後左右亀甲柄の連続模様となっていますが、中に入っている亀甲柄は紺糸となっています。

復原に際し参考にした裂は、南三井家(鈴木時代裂研究所蔵)の裂帳に貼付されている直径33ミリ程の円形の裂です。拡大してみますと紺色が主張してきます。織れ上がると上品で気品のある裂でした。数百年も前にこの裂の原反を見て、求めた人の気持ちは如何様であったかと思うと楽しくなります。手にした方もそのような気持ちを味わって頂けましたら幸甚です。

「名物裂事典」(鈴木一著)によりますと、名称の由来は葛城太夫愛用の裂と伝承されるが確たる資料はない、河内葛城山中の寺にあったという俗説もある。文献には純子又金襴としているものもある。古文献の古今名物類聚、古裂写、名物裂模本に記載があります。

復原仕様  手機

機         八釜紋機

経糸(タテイト)(縦糸)【牙色(ゲイロ)】   21中3本諸(2本引き揃い)

経糸本数  3628本

耳     36本づつ

染料    ログウッド、楊梅皮(モモカワ)、タンニン

緯糸(ヌキイト)(横糸)【白茶】    21中4本合(2本引き揃い)

打込    65横(曲尺1寸に付)

染料    ログウッド、楊梅皮(モモカワ)、黄蘗(キハダ)

通り胴緯糸【紺】  21中4本合(3本引き揃い)

打込    65横(曲尺1寸に付)

染料    矢車(ヤシャ)、刈安(カリヤス)、藍、黄蘗(キハダ)

金箔   一号金 本金箔 純金97.66%

純銀1.35%

純銅0.97%

箔の太さ  3種類(70切、80切、90切)混合に製織

(箔の切りは曲尺1寸間で70本、80本、90本に裁断します)

鈴木時代裂研究所 鈴木一弘

 

 

 

 

 

 

 

 


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¥30,000(税別)

( 税込¥33,000 )

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